空の高みから眺めると、まるで巨大な地上絵のよう。モエレ沼公園はイサム・ノグチの最後にして最大のランドスケープ彫刻です。札幌での記者会見で彼は語りました。

「モエレ沼は彫刻のある公園ではありません。公園全体が彫刻なのです」と。若い日に啓示を受け、長年温め続けた「大地の彫刻」の構想。そのビジョンは彼の死後、イサム・ノグチの遺志を受け継いだ多くの人々と札幌市の粘り強い取り組みによって、総面積189ha の環境芸術として結実しました。