こんにちは!事務局員の永谷です。
暖かい季節になってきましたが、
最近の札幌は、暑かったり寒かったり、雨が降ったり…不安定な空模様です。
天気のいい日は半そでで広大な公園を駆け巡るのにピッタリですね!!
ところで、モエレ沼公園のスケール感に北海道らしさを感じたことはありませんか?
「モエレ沼公園のスケール感覚は殖民区画のそれと似ている」ということがある論文に書いてありました。
殖民区画は、皆様ご存知の通り、中標津の防風林等で有名な、
300間(540m)のグリッド(格子)構造のことです。
農村地帯にひろがる、街区のでっかい版…と言ったら怒られるかしら…。
北海道の雄大な風景・地形が、この大きな格子模様によってより引き立てられている、というのは有名な話です。
北海道の景色と言えば、どこまでもまっすぐに続いていく道路…というイメージを持たれる方も多いと思いますが、起伏のある地形にまっすぐな道路が走ると、よりその起伏が際立って見えてきたりしますよね。
その論文にはこう書いてあります。
「農村部の地形が緩勾配で拡がりを一望できる場所に立つと、300間のスケールがなかなか、普段体験しない距離間であることが確認できる。
広いという意識を持つスケールであるが、広大な拡がりと言うほどではなく、向こう端が意識できる距離間であり、農地の中の一本道でも向こうまで歩いていける距離の感覚である。
漠然とした孤独感に襲われるようなスケールではない。
なかなか都市空間では体験する機会の少ないスケールなのだが、造園空間として北海道での優れた事例となっているところに、そのスケール感が埋め込まれているようにも思える。
(中略)
イサム・ノグチ設計のモエレ沼公園の草地と人口の山のランドスケープのスケール感が、300間に近い空間スケールのように思われる」
イサム・ノグチが殖民区画を意識してモエレ沼公園を設計したかは定かではありませんが、
北海道の大地を拓くために敷かれたベースと、モエレ沼公園を構成するスケール感が似ているというのは、
不思議な気がしますね。
さて、まったく別の話ですが、
只今せっせとMFCLetterを編集しているところです。
もうすぐ入稿!なので、皆様のお手元に届くのもそう遠くないと思います♪
生まれ変わったMFC Letterでは、会員の皆様の声も、
絶賛!大募集中!です!!(日本語変…)
モエレ沼公園に行ったときに撮影した写真等も、MFCLetterの表紙になるかもしれません♪
(ちなみに今回の表紙は、5/5に行われた「飯島実さんのふしぎヒコーキワークショップ」の際にスタッフが撮影した写真です♪)
是非是非、お気軽にお問い合わせください!
※本日のまめちしきの参考文献:『地域空間計画から見た北海道開拓と都市・村落の発展』柳田良造