モエレ沼公園は、世界的な彫刻家イサム・ノグチによってマスタープランが描かれ、

札幌市と多くの専門家によってゴミの埋立地から感動的な美しい空間へ再生された都市公園です。

今、札幌市民は世界に誇れる大きな財産を持つことができたと言えるでしょう。

 

私たち「モエレ沼公園の活用を考える会」は、

このモエレ沼公園の理念や設計思想が正しく次代の子どもたちや市民に引き継がれ、

いつまでも生き生きとした空間として活用されることを目標に活動を続けています。

その活動は、

 

1. モエレ沼公園の魅力や価値を多くの人に伝える〈広報活動〉、

2. 創造都市札幌の核のひとつとしてモエレ沼公園を活かす〈創造的活動〉、

3. 札幌の環境保全のシンボルとしてのモエレ沼公園をより豊かにする〈環境活動〉

 

を、大きな柱として多彩な取組みを展開しております。

 

従来、公園は「公共施設」として行政が「整備」「管理」「運営」をするのが通例でした。

私たちは、公園を利用する主体の「市民」と「行政」がしっかりと協働して「運営」し、 様々な「利活用」を図ることが、公園そのものの質を高めることになると考えています。

このことは、イサム・ノグチの精神である「人々の生活の中で役に立ち、

人々の心を豊かにすることが芸術の存在意義」という理念にも合致するものです。

 

また、今日の社会の要請でもある地球環境保全や地域活性化の問題に応えるためにも、

公園をさらにユニバーサルな視点で見直し、行政に対して必要な提案を行い、

幅広い市民参加を実践することによって、行政と市民の協働のモデルケースとして、

札幌の文化的なまちづくりに寄与していくことを目指しています。

 

これらの大きな目標を実現するために、

私たちの団体がより公益性を持つ存在となって社会的信用を獲得し、

今後の活動の継続性の基盤を形成するために、

従来の体制から法人化された組織として再出発することにいたしました。

 

 

平成22年6月1日

特定非営利活動法人モエレ沼公園の活用を考える会

 代表理事 小林 英嗣

 

 

沿革
2003年 5月 「モエレ沼公園の活用を考える会」設立
モエレ沼公園グランドオープン記念「連続講座」開催
  7月 「イサム・ノグチ1988年最後の足跡」シンポジウム開催
モエレ沼公園ガラスのピラミッド完成記念
「イサム・ノグチ彫刻展in ガラスのピラミッド」開催
2004年 5月 「飯島実さんのふしぎヒコーキワークショップ」開催(毎年継続)
  7月 「イサム・ノグチ ランドスケープへの旅 ~ボーリンゲン基金によるユーラシア遺跡の探訪展」開催
  12月 「子どもと楽しむクリスマスワークショップ」開催(毎年継続)
2005年 5月 「坂田栄一郎天を射る」写真展開催
  6月 モエレ文庫イサム・ノグチ生誕100年記念
 「イサム・ノグチ1988年最後の足跡をたどる」出版
  7月 スペシャルワークショップ&コンサート
 「谷川俊太郎・モエレ沼公園からうたが生まれる」開催
2006年 8月 モエレ沼公園の環境を考える「モエレ沼公園の鳥たち観察会」開催
2007年 4月 シンポジウム「モエレ沼公園の未来図」開催
  9月 (財)日本ファッション協会主催日本クリエーション大賞
 「モエレ沼公園とその価値を生かす公民協働体制」で環境アート賞 受賞
2008年 6月 オフィシャルブック「アクセスモエレ沼公園」出版
  7月 「アクセスモエレ沼公園」出版記念トークショー開催
2010年 3月 モエレ沼公園グランドオープン5周年記念
 「モエレ茶会・リレートークin弥生の会」開催
2011年 1月 NPO法人化「特定非営利活動法人 モエレ沼公園の活用を考える会」成立