2004年
2004.10.15

「サンダーロックを札幌へ」-サンダーロックを考える集い-

開催のお知らせ

-1998年から札幌であり続けるサンダーロック-

1998年、札幌芸術の森美術館で開催された「イサム・ノグチ展」では、彫刻家イサム・ノグチが最後まで向き合った「石」の圧倒的な作品の多くを目にし、私たちはたくさんの感動を共有しました。

それらの作品は、ニューヨークや牟礼へと戻っていきましたが、万成石の大きな作品「サンダーロック」だけが市民のために残され、私たちはこれまで美術館の中庭で、やわらかな表情を湛えた作品に親しんできました。

しかしこのたび作品を借用している札幌市の財政的な事情などにより、「サンダーロック」をニューヨークへ返却せざるを得ない状況となったことを私たちは知りました。

事情を理解しながらも、これまで親しんできた貴重な作品が、また私たちの手の届かないところへ帰っていくことは、残念でなりません。

 

-2004年の現在、そしてこれから-

イサム・ノグチ生誕100年にあたる今年、札幌の大きな財産であり誇りである、モエレ沼公園はいよいよ完成の時を迎えます。

そして、彫刻家イサム・ノグチと札幌の絆をより一層深めるものとして、この「サンダーロック」がこの札幌に在り続けることには、とても大きな意義があると私たちは考えます。

この私たちの思いをひとつにするために、「サンダーロックを札幌へ」と題し、サンダーロックを考える集いを開催することといたしました。

多数の方のご参加をお待ちしています。

 

開催概要

日  時

平成16年10月15日(金)

開場/18時00分 開演/18時30分

場  所

豊平館 札幌市中央区中島公園1番20号 

(地下鉄南北線「中島公園」下車1番出口より徒歩5分)

ゲスト

原子修(詩人)

和泉正敏(彫刻家)(予定)

川村純一(建築家)

主  催
モエレ沼公園の活用を考える会(モエレ・ファン・クラブ)
入場料

無料

お問い合わせ先
モエレ沼公園の活用を考える会(モエレ・ファン・クラブ)
事務局 電話:011-219-3442
info@moerefan.com

 

「サンダーロックを札幌へ」-サンダーロックを考える集い-ご報告

10月15日(金)に「サンダーロックを札幌へ」-サンダーロックを考える集い-を開催いたしました。

秋の夜長に行われましたこの集いには約30名の方々が参加していただきました。

最初に建築家の川村純一さんからサンダーロックが札幌に設置された経緯についての話しをしていただきました。

ゲストとして参加予定だった彫刻家の和泉正敏さんは残念ながらご都合がつかず参加できませんでしたが、急遽モエレ・ファン・クラブで電話インタビューを行い、サンダーロックを制作した当時のイサム・ノグチさんの言葉や出来事を紹介していただきました。

詩人の原子修さんは1998年にサンダーロックを見たときの感動を紹介され、そしてこの日のために用意された「不死のあなた―彫刻家イサム・ノグチに-」というタイトルの詩を朗読をしていただきました。

この詩が朗読されたとき、会場は緊張感のある静けさに包まれ、会場の皆さんがこの詩に感動されたのではと、感じました。

会場の参加者からもこのサンダーロックについての意見が出され、有意義なサンダーロックを考える集いとなりました。

 

また、この集いではサンダーロックの札幌への永久設置を求め署名を集めることになりました。この署名はニューヨークにあるイサム・ノグチ財団へ送り、サンダーロックを考えている皆さんの意志を伝える予定です。

この署名運動については皆様のご協力が必要です。

是非このサンダーロックを札幌に残すことの意味についてご理解とご協力、宜しくお願い申し上げます。

(サンダーロックを考える集いの詳細な記録、署名運動の詳細については後日紹介する予定です)

 

「サンダーロックを札幌へ」署名運動の詳細について

2004.10.15宣言

残して、札幌に!

イサム・ノグチの彫刻「サンダーロック」を札幌に永久展示する為の署名活動

 

 署名活動の主旨

 1. 札幌は、彫刻「サンダーロック」の第二のふるさとであり、札幌に永久展示されることを希望します

 2. 彫刻「サンダーロック」は、札幌に在り続けることで世界と札幌をつなぐかけ橋となり、イサム・ノグチをめぐる人たちとの交流が育まれます

 3. 彫刻「サンダーロック」がもつ温もり、柔らかさは雪国の大地でこそ大気と溶け合い発光できるものと信じます

 4. イサム・ノグチ設計の札幌モエレ沼公園に彫刻「サンダーロック」が存在することでさらに魅力を増し、世界に誇るイサム・ノグチ・ワールドが出現します

 5. 私たちは、彫刻「サンダーロック」の真の魅力を理解し、札幌に在ることが相応しいと確信しています

 

私たちモエレ・ファン・クラブは、マスコミ等などで詳しく報道されたように平成16年10月15日市民参加の緊急シンポジウムを開催し以上の事を決議し活動を推進していくことにいたしました。

つきましては、詩人原子修さんの詩「不死のあなたに」を捧げることで私たちの気持ちを表すと共に、上記主旨にご賛同し、ぜひともご署名いただける様お願い申し上げます。

尚、この署名簿は、平成16年11月15日二ューヨークのイサム・ノグチ財団に届けられます。そこで財団に私たちの意志を伝え、永久展示への交渉が開始されます。

 

平成16年10月15日    

モエレ沼公園の活用を考える会       

モエレ・ファン・クラブ会長   

小林 英嗣

 

原子 修さん作 不死のあなたに-彫刻家イサム・ノグチに-
イサム・ノグチの彫刻「サンダーロック」のご紹介

 

署名を寄せたい皆様には、下記の署名原稿をプリントアウトしたものに署名をいただき、その原本をモエレ・ファン・クラブ事務局まで郵送するよう、お願い申し上げます。

署名原稿

注意)ダウンロード&保存するには、リンクをマウスで右クリック(Macintosh の場合はしばらくクリック)して、[対象をファイルに保存] などのメニューから保存を行ってください。

 

「サンダーロックを札幌へ」署名第一弾、ニューヨークへ

11月13日に署名簿の第一弾をニューヨークのイサム・ノグチ財団へ郵送いたしましたので、ご報告します。

これはイサム・ノグチ生誕100周年となる11月17日にニューヨークへ届くようにということで、この時期に第一弾を郵送することになりました。
いろいろな場所での署名運動、またM.F.C.会員からもたくさんの署名が事務局へ届けられ、約1ヶ月の署名活動で、総勢3,580名もの方々の署名が集まりました!

本当にありがとうございます。

いよいよ署名をした方、また署名運動をお手伝いいただいた方など皆さんの思いがニューヨークへ届けられます。

しかし、サンダーロックを札幌に残すためにはまだまだ大勢の方の署名が必要だと感じています。来年4月に行われる予定のイサム・ノグチ財団の理事会まで私たちは皆さんの署名を集めたいと考えております。

皆様のご協力、宜しくお願い申し上げます。

 

「サンダーロックを札幌へ」署名第二弾、ニューヨークへ

平成17年3月31日に署名簿の第二弾を郵送しましたので、ご報告します。

4月4日にイサム・ノグチ財団の理事会が行われる予定とのことで、それに合わせて郵送しました。

いろいろな場所での署名運動、また、M.F.C.会員からもたくさんの署名が届けられ、1,120名もの方々の署名が集まりました。

この運動に賛同されて、署名を集めていただいた皆様、本当にありがとうございます。

まだ、イサム・ノグチ財団からの明確な返答はありませんが、良い返答を期待しながら待ちましょう!

 

ゲストからのプレゼンテーション

 

お集まりいただいた方々

 

署名活動の開始

 

ニューヨークへ送った署名簿

(2004.11.13)

 

ニューヨークへ送られた署名簿

(2005.3.31)