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モエレ未来の森づくり2024開催のご報告

2024/07/27 (Sat) 09:14

素晴らしい好天に恵まれた6月8日(土)、「モエレ未来の森づくり2024」を開催しました。
昨年に続き2回目の開催となった今回、7組の家族と視察に訪れた東京都職員の方々、札幌市公園部局の職員2名(運営側)に参加いただきました。
「サクラの森」の樹木生育不良箇所への植樹を岡村俊邦氏(北海道科学大学名誉教授)が開発した「生態学的混播・混植法」により実施。更に植栽過密となっている箇所の間伐を人と馬が共同で働く「馬搬」で行なう、というのがこの企画の内容になります。

冒頭、MFC武市理事より公園の成り立ちについて説明。続いて岡村先生より、オオムラサキの幼虫がエゾエノキの葉しか食べないように、自然の生き物は人間と違って慎ましいこと、そのためにも森林には多様な樹木が存在する必要があることなどのお話をいただきました。その後「サクラの森」へ移動し樹木の植樹を行ないましたが、生物多様性の重要性、そのための森の役割を参加者が理解した上で植樹に臨む事ができたのではと思います。

モエレ沼公園内には間伐が必要な箇所が山ほどあります。その状況を少しでも改善しようと、森づくりのプロジェクトをMFCが企画し今回2回目。西埜馬搬の皆さんには前回同様イベント前日から公園入りして貰いMFCが発注した間伐にあたって戴きました。公園が年数を経て樹木が豊かな森に成長していく為には、行政が責任もって間伐を進めるべきですが、一体どうしたら良いのでしょう・・・。
今回のイベント終盤、今回依頼した10数本の間伐のなかの一本、15mほどのドロノキを参加者が見守るなか西埜さんに切って貰いました。狙った方向に大きな木を倒す西埜さんの技術と樹木が倒されるさまに圧倒されました。隣に生えていたオオバボダイジュは、ドロの木の影響で今まで成長が抑制されていたが今後は成長していく、と岡村先生。


馬搬による真剣勝負の重量のある樹木の運び出しを参加者が固唾を飲んで見守り、親も子も馬の力強さに感動。何より公園に馬がいる風景が素晴らしい。


馬搬見学後、西埜さんが連れてきたポニーのハスポンが子どもを載せたリヤカーを引き、子どもも大人も大喜びの時間帯。最後に参加者、スタッフ皆での記念撮影。美しい情景がサクラの森の中に展開した一日を終えました。