札幌ドームホテルを会場に開催した、11月20日のシンポジウム「パークマネジメント~モエレ沼公園の未来をつくるために~」に参加しました。
個人的には、週末には「牟礼へのツアー」に出かけ、さらに24日に高松市で開催されたシンポジウム「イサム・ノグチと香川そして札幌」に参加するとあって、なかなか密度の濃いモエレ・イサムさんウィークになったわけです。
基調講演は、5年前のシンポジウム「モエレ沼公園の未来図」でもお話しをしていただいた、東京農業大学名誉教授の進士五十八氏です。
前回に引き続きどのようなお話を展開されるのか楽しみにしていましたが、パークマネジメントに関する歴史やその文化的な意義などについて、進士先生の信念あふれるお話を聞くことが出来ました。歯に衣着せぬ語り口で話題の豊富な進士先生、話の枝葉に踏み込むと別の世界に飛んで行ってしまうので、「そこはまた」ということになりますが、それを残念に思わせる進士先生のご講演でした。
お聞かせいただいた様々な事例を通して、間接的にモエレ沼公園のマネジメントに関する多くのヒントをいただいたと思います。
2部は、パネラーの淺川氏、北原氏、八木氏、MFCの小林代表、さらに進士先生にも参加いただき、林美香子さんの進行で、モエレ沼公園の管理運営の現状などを確認し、モエレ沼公園のパークマネジメントの方向性などを話し合います。
共通の認識として浮かび上がってきたのは、札幌の宝であるモエレ沼公園のマネジメントは、もはや一公園のレベルの問題ではなく、シティマネジメントの領域にも踏み込んだ問題ではないかということです。そして、それは札幌という都市の生き方そのものにも関わってくるということ。
現状では、残念ながらそのようなパークマネジメントやシティマネジメントに関する総合的な戦略がないのですね。よし、じゃあ総合戦略を作りましょうかというと、それがなかなか難しそうな札幌市の事情なども垣間見えたりします(笑)。これは笑い事ではないのでしょうが。
その課題解決に向けて、小林代表が「市民計画を立案しよう、アメリカのシティマネージャーをもじった指定マネージャーを作りましょう!」との提案もされたので、このシンポジウムを機にMFCとしての知恵をひねらなければならないと感じた次第です。
私たちの活動も来年で10年を迎え、方向性や役割を再考する時期に来ています。
以上、ごく簡単な報告でしたが、これを読まれてもよく分かりませんよね。
シンポジウムの記録は、近い機会に冊子としてまとまる予定ですので、どうぞ楽しみにお待ちください。